・開業から1ヶ月も経たない4月の終わり、夕方1人の若い男性がご来店くださいました。何かを探されているご様子でしたので、何かご用途がお決まりですか?とお声を掛けたところ、はにかんだご様子で、実はプロポーズをするのですが、その時にお花を渡したいと考えているとのこと。
明後日キャンプに出掛け、そこでお花を渡してプロポーズをしたいとのことでした。
初めて会った私にそのことをお話し下さったことがとても嬉しく、私にできることなら何でもして差し上げたいと思い、一緒に作戦を練りました。
彼女さんに見つからないよう車の中に隠してキャンプ場まで持って行き、その時を待って渡すということで、最初は持ち運びの楽なソープフラワーがいいでしょうか?と聞かれましたが、やはりそのような大事な場面では生花の花束の方が華やかで喜んでいただけると思いますと提案し、生花に決まりました。
次はどうやって持ち運ぶかを考え、車に積める大きさの花配送専用の段ボール箱を選び、その箱に入れて隠して持って行くことになりました。翌日夕方取りに来られて、明後日キャンプに出掛けるということで、その日はお帰りになりました。
もうそこから私はテンションが上がり、素敵な花束を作って、プロポーズに華を添えたいと俄然張り切りました。
彼女さんに喜んでいただけるよう、イメージをお聞きして最大限のサービスで花束を作り、翌日受け取りに来て下さったお客様にとても喜んで頂きました。
頑張ってくださいね!とお声掛けした時のお客様の笑顔がとても嬉しくて、花屋を開業して良かったと思った瞬間でした。